犬の鼻血 その後
このブログでお世話になっている「ココログ」管理のニフティさまから、またもや「更新しないと編集ができなくなりますよ」というお知らせが来ました。前回の最終更新から1年経つのですね。その間に、二件ほどですが2015年12月の記事「犬の鼻血」についてご質問をいただきました。そのことを書きます。
我が家の愛犬ロンは、14歳の終わりころからくしゃみを始め、やがて鼻血が出るようになりました。歯周病からくるものだろうということで動物病院で全身麻酔をし、抜歯と歯石を取る手術をしましたがその3か月後にはまた大出血。一時はご飯も水も取らなくなり、歩くこともできなくなりました。入院させて点滴などの治療を受け、退院後も毎日注射に通う日々を続け、何とか回復しましたが鼻血はで続けていました。
また全身麻酔をしてCTで調べれば鼻の奥に腫瘍があるかはっきりするけれども、分かったところで直すことはできない。止血剤を使って一緒に暮らしていく方法を取ることにしました。そんな日々に書いたのが「犬の鼻血」の記事です。2015年の12月のものです。
それから1年、途中も入退院を繰り返しながらロンは頑張って生きていました。腫瘍は鼻の外ににこぶのように飛び出してきて、息をするのも苦しそうでした。たぶん痛みもあったのか、夜も眠れなくてグルグル歩き回るようになりました。見かねて止血剤をもらい続けている動物病院に相談すると、「心臓が丈夫だからこのまま生きていけるかもしれない。腫瘍を取り除けば完治はしなくても生きている間、息苦しさは楽になる」と言われました。とても迷ったのですが、ロンの暮らしが楽になるなら、と腫瘍除去の手術を受けました。
結果として、その手術の約2週間後にロンは亡くなりました。腫瘍は脳に張り付いていて、除去したことで脳が動き、自分の体をコントロールできなくなったのでした。ロンの意識は戻らず、最後は我が家に連れて帰って家族で看取りました。16歳と4か月。動物病院を出て二時間後でした。
良かれと思って選んだ手術でしたがこうなってしまったこと、私たちはとても後悔しました。ロンが亡くなってもうすぐ5年。今も何が正しかったのかわかりません。もしかしたら、ロンがご飯も水も取らず、歩こうともしなくなった時の対応そのものが間違っていたのかもしれません。むりやり助けて苦痛を長引かせてしまっただけなのか…
ロンをなくしてからの3年はペットロス状態で本当に辛い日々でした。時間くすり、とはよく言ったもので、5年近く経ってようやくこうして書くことができました。ロンが苦しそうで悩んでいるとき、私も「犬の鼻血」でずいぶん検索して情報を集めました。それさえも良かったのかはわからないけれど。
たぶん何をしても、何をしなくても後悔すると思います。それはそのまま愛情の深さであると、今悩んでいる誰かにも、自分にも伝えたいと思います。
ロンと毎日のように散歩していた河原に久しぶりに行きました。5年経っても涙が出ちゃう。もう次はアイボかな…
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