パーセルふたつ
ひと月ほど前に、パーセルの作品を演奏する二つのコンサートに行きました。
もう去年(!)のことになりますが、備忘録として…
一つは、都内北区の公益事業として行われている「北とぴあ国際音楽祭」のイベント、「妖精の女王」のオペラです。さすがに予算がついているだけあって、豪華な歌手陣、俳優陣、オーケストラ。総勢100名ほどの出演者でした。
バロック時代のオペラは正真正銘の娯楽イベントです。今回の舞台はそこをきちんと再現していて、音楽、舞台装置はもちろんのこと、コントあり、アクロバットのような動きあり、てんこ盛りの内容で楽しませてくれました。
もう一つは、パーセルクラブという波多野睦美さんが主宰する会のコンサートです。こちらは8人の歌手とチェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバのみの出演。オブリガートの管楽器の音や、風の音などの効果音などもすべて声で表現していました。
場所はオペラシティの近江楽堂で、舞台装置は何もないけれど、登場の仕方、歌い方で背景が緑の森になったり、氷の宮殿になったり…想像することができました。
中でも、一番心に残ったのは波多野さんが歌った「ソリチュード(孤独)」。
それは、どんな愛に囲まれていても、人の心の中に必ずある「孤独」です。
うまく表現できませんが…聴いているうちにこの歌で歌われている「孤独」の世界が、大きく広がっていきました。
うまく表現できませんが…聴いているうちにこの歌で歌われている「孤独」の世界が、大きく広がっていきました。
この二つのコンサートを、二週間ちょっとの間隔で聞きました。画家の山口和男さんがよくおっしゃる、「鑑賞するということはとても創造的なことだ」という言葉の意味が、今回初めてはっきりとわかりました。
音楽への向き合い方の引き出しが、また一つ、増えました。
音楽への向き合い方の引き出しが、また一つ、増えました。
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