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2013年10月18日 (金)

ペッツのトリオソナタ

現在のドイツ南東部にある都市ミュンヘン。
1664年ペッツが生まれた当時のドイツは現在のように統合された一つの国ではありませんでした。
神聖ローマ帝国領を分けた小国の集まりからなっていて、ミュンヘンはそのうちの一つ、バイエルン選帝侯国の首都でした。
 ドイツにあたる地域は長い戦争の戦場であったため、文化的にはフランスやイタリアより遅れていました。
君主の人事異動(?)も多く、フランスに心酔している君主がいればフランスの宮廷を真似、オペラがいいと思えばイタリアの音楽家を大量に雇い、君主に音楽の興味がなければ宮廷楽団は衰退し…といった具合で、音楽家を取り巻く状況もめまぐるしく変わりました。
 
明日演奏するペッツのトリオソナタは、こういった状況を理解するとより楽しんでいただけると思います。
イタリア風に「トリオソナタ」と銘打っていますが、様式はまるでフランス風組曲。
「ゆっくりー速い」の序曲に続き、踊れる「ブレ」踊らない「アリア」、踊れる「メヌエット」、踊らない「アリア」、踊れる「ジグ」。
ペッツは12歳の時から聖歌隊員として働き、その後バイエルンの宮廷や宮廷礼拝堂の楽長を務めるまでになりました。
作曲年代はわからないのでペッツが何のために書いたのかは不明ですが、リコーダー2本と通奏低音という小さな編成で書かれたこの曲を聴くと、私的なサロンでの楽しみの様子が目に浮かびます。

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