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2011年8月 7日 (日)

7.差音について

前回、音程を純正に取るためにはピアノのように平均律で調律された音より高くしたり低くしたりすることが必要だ、ということを説明しました。

何ヘルツ高くしたり、低くしたりするんですよ、と数字で言うこともできます。

でもそれよりもっといいのが、差音を使って耳で聞きわける方法です。


差音とは、二つの音の振動数の比の差の音のことです。


振動数の比、とはつまりピアノの真ん中のラ=440ヘルツならオクターブ下のラ=220ヘルツとなり関係は2:1、比の差は1で、下の音と同じ差音が鳴り、それは下の音に混じってわからなくなります。


2:3のドとソなら比の差は1となり、ドの1オクターブ下のドが差音で、はっきり聞こえます。


差音は振動数の比が整数比になった時、つまり純正になった時に協和して聞こえるので、
それが音程合わせの大きな助けになるわけです。


Cocolog_oekaki_2011_08_07_22_54


上の図は、振動数の比と音の関係を表したものです。

そして振動数の比、とはつまり倍音列のことなのです。でもまた新しい言葉が出てきては困るので、このことは別に気にしないでください。それよりも、上の図を使って6種類の大事な音程の差音を調べてみましょう。


完全4度ソ:ド=3:4で比の差は1 ドの2オクターブ下のドが差音

完全5度ド:ソ=2:3で比の差は1 ドの1オクターブ下のドが差音

長3度 ド:ミ=4:5で比の差は1 ドの2オクターブ下のドが差音

短3度 ミ:ソ=5:6で比の差は1 ミの下のドの2オクターブ下のドが差音

長6度 ソ:ミ=3:5で比の差は2 ソの下のドが差音

短6度 ミ:ド=5:8で比の差は3 ミの下のソが差音


そしてこれはチューナーで測ることもできます。

次回もう少し、差音について。

Cocolog_oekaki_2011_08_07_22_54


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