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2011年6月16日 (木)

ヨウ素

去年次男がタスマニアでお世話になったホストファミリーが、向こうの冬休みを利用して東京にやってきました。最初の日うちの家族と一緒に食事。次の日は私が車で上野周辺を案内。3日目は次男も合流して新宿あたりをショッピング…という予定。


初めて会うホストマザーは私とほぼ同じ年。小学校の校長先生をしているとてもチャーミングな女性。お父さんはタスマニア大学のIT系の仕事をしていて、車いすなのにすごく活動的!その息子J君はおっとりして優しい男の子でした。幼なじみのMちゃんも一緒に来ていて、この子は次男に言わせるとオーストラリアの女の子にしてはとてもシャイなのだそう。

次男から届いた手紙にはどれにも「女の子がめちゃくちゃ可愛い!」と書いてありました。今回一緒に過ごして納得。作りが可愛いだけでなく、表情がとても豊かでかわいいのです。でもこれは女の子だけではありませんね。男性もとてもキュート。コーヒーをこぼしてレストルームできれいにしようとして、Tシャツをびしょびしょにして照れ笑いしながら帰ってきたお父さんの顔が忘れられません。

車いすの外国人が東京を観光するということが想像つかなくて、食事場所も近くて入りやすいところ、次の日行くのはバリアフリーの博物館がいいかな、などと何日も前から調べたり下見に行ったり。何せ次男を「私たちの日本の息子」と呼んでとても可愛がってくださった大事なファミリーなのですから、できることは何でもしよう!と勢い込んでいました。

その割にはお店選び失敗した…ということもあったし、言葉が不自由なこちらの緊張が伝わって楽しめなかったのでは?と思うこともあり、最後に新宿で別れて帰る電車の中で、ドーッと疲れていました。自分がこんなに疲れているなら、相手もきっと。そう思うと悲しい気分でした。


帰宅するとヨウ素が届いていました。

アメリカにいる妹が放射能を心配して送ってきたのでした。

うちはみんなサプリメント系は飲まないのを知っているのに「たとえ気休めでも」と。いつもなら
「まったー、心配しすぎ!」なんて笑い飛ばしてしまうのですが、この時はほんとに胸に染みました。

そうだよね。たとえ気休めでも、余計なお世話でも、思ってくれた気持がうれしい。

たいして役に立てなかったけど、思ってることの半分も言葉にできなかったけど、妙な緊張感を走らせてしまったけど、きっと思いは伝わってる。

たぶん誰も飲まないであろう大量のヨウ素を見ながら、ほっと一息つきました。

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